ワールドパーティー 3年後をめどに年商50億円

2017/12/08 04:28 更新


 レイングッズメーカー、ワールドパーティー(大阪市)は来年度(19年1月期)から再び増収に転じ、3年後をめどに年商50億円を目指す。3期連続の増収となっており、今年度は踊り場として次の成長に向けて布石を打ってきた。

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 今年度は夏に日傘が不振だったが、秋は長雨で雨傘がよく売れ、売上高は前期(37億6000万円)並みを確保できそうだ。

 期中には本社近くに物流センターを新設し、散らばっていた主力ブランド「w・p・c」の物流施設を統合した。ウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンス契約し、夏から傘を中心に販売を始めた。既存ブランドと同様に、大人の女性を対象とする。

 18年春夏に向けては、もう一つの主力ブランドでアウトドアに特化した「キウ」で、アイテムを大幅に拡大する。ボディーバッグ、サコッシュ、リュックなどのバッグを増やし、高品質の男性用レインポンチョを新発売する。女性向けレインポンチョも耐水圧を上げるなど機能性を高める。

 来年3月には初の自社ECサイトを立ち上げる。ブランドはキウ。今年春、ゾゾタウンに出店したところ、キウを中心に売れ行きは好調で、年間1億円ペースとなっている。

 では、2月1日から女優でモデルの新木優子さんをイメージキャラクターとして起用(契約は1年間)する。「雨の日が楽しくなる」というコンセプトを改めてアピールする。

 来年度はこれらの策で40億円突破を目指す。これまで常設直営店は開いていないが、中期的にキウでは旗艦店を開く構想がある。ただ、全国展開する考えはなく、ブランディングやファン獲得のための旗艦店に限定する。「今年度はスタッフも10人増やしており、企業は目標を持って成長しなければいけない」と中村俊也社長は話す。

バッグなどアイテムを大幅に増やす「キウ」の18年春夏物



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