「オペークドットクリップ」が既存店20カ月連続増収 通勤スタイルの変化に対応

2024/03/19 06:28 更新


2月下旬に新規出店した「オペークドットクリップ」銀座インズ店

 ワールドのアルカスインターナショナルが手掛ける「オペークドットクリップ」が売り上げを伸ばしている。通勤スタイルの変化に合わせたオン・オフの商品企画提案や多様な販促企画が奏功しており、既存店売上高は22年7月から24年2月まで20カ月連続の増収となった。23年度の既存店売上高累計は前年比約20%増で推移している。

 23年秋冬で好調だったのは「定番アイテムに進化した」というロング丈のジレを軸にした提案。セットアップ、ブラウスやカットソー製品、デニムのワイドパンツシャツなどとオン・オフの着回し提案が支持され、ロングセラー商品となった。このほか、イタリアの「コフィル」の糸を使用したミドルゲージニットのカラーバリエーション提案も好調だった。これらの企画は、通勤スタイル・オフスタイルの変化を捉えた提案だという。ジレは今春夏物も好調で2月の正価売上高の伸びに貢献した。

定番アイテムとして提案しているジレ

 販促では、年2回の「ミッフィー」とのぬいぐるみポーチなどの大人向け協業商品企画が新規客やリピーターの来店に結びついている。24年2月に販売開始した「ハローキティ」との協業商品も好調だ。衣料品の引き取りリサイクルの「エコロモキャンペーン」にも積極的に取り組んでいるほか、B品の販売と残反を使った工作ワークショップを掛け合わせた店頭イベントなど、多面的な販促施策が集客と店舗売り上げに貢献した。「質感を高める」ための店舗改装を順次実施していることも奏功しているとみている。

 現在の店舗数は、SCや駅ビル・ファッションビルを中心に99店。24年度は、引き続き既存店の改装を進めるとともに10店の新規出店を計画している。各ドレッサー(販売員)による情報発信もさらに強化する。



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