ワールド 東証1部に再上場 BtoBビジネスを拡大

2018/09/28 18:57 更新


 ワールドが28日、東証1部に再上場した。上場によって調達した資金は主として、デジタル関連に100億円、M&A(企業の合併・買収)に200億円などを投資する計画だ。グループ内を中心に活用してきた生産、販売、デジタルなど各プラットフォーム(PF)をつなぐ基幹システムをさらにブラッシュアップする。同社のPFを外部の企業が活用する「BtoBビジネスの拡大を見据えた投資」(上山健二社長)と位置づけている。

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 18年3月期にコア営業利益159億円、コア営業利益率6.5%を達成したのは、多ブランド、多業態で展開するブランド事業で「再現性のあるPFが整備された」ためとしている。このPFの精度を高めることで「フィービジネス」を拡大し、コア営業利益の安定的な拡大を目指す。

 M&Aでは、バリューチェーンを補完する非アパレル分野への投資や先進的なデジタル関連企業に出資する。「業界再編や事業継承案件が多い」と見るアパレル分野は、子会社のW&Dインベストメントデザインが投資を担う。

 なお、初値(2755円)、終値(2680円)ともに公募・売り出し価格(2900円)を下回った。上山社長は「厳粛に受け止めている。当たり前のことだが強烈に株価を意識した経営に取り組みたい」と語った。

ワールドの上山健二社長


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