東レの繊維事業、売上収益が2期連続で1兆円超え 衣料用途中心に堅調

2026/05/13 17:30 更新NEW!


 東レは前期(26年3月期)の繊維事業で、売上収益が2期連続で1兆円を超えた。衣料用途を中心に国内外で全般的に堅調だった。今期の業績見通しは繊維事業も含め、中東情勢に伴うリスクを織り込む。同事業は売上収益1兆1000億円(前期比4.7%増)、事業利益750億円(10.3%増)の見通し。

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 前期は繊維事業の売上収益が1兆511億円(4%増)、事業利益は680億円(6%増)だった。売上収益は国内外ともに増加し、なかでも中国子会社は売上収益15.1%増の3606億円、事業利益11.4%増の342億円と好調だった。中国内のスポーツ、カジュアル分野にニットを拡販した。自動車市場が堅調に推移したため、エアバッグの基布も拡販。リサイクル繊維などの高付加価値原糸も全般的に好調だった。

 韓国子会社の売上収益は15%減だったが、3億円の黒字(前期は15億円の赤字)に回復した。一方で東南アジア子会社の売上収益は8.5%減の1460億円、事業利益42.9%減の16億円。構造改革の対象となっているポリエステル・綿混織物は「着々と効果が出ている」一方で、自動車用途が低調だった。

 今期は全社の連結事業利益の見通しは、中東情勢による影響としてマイナス130億円を織り込み、1600億円とした。上期と下期でそれぞれ65億円の影響を見込む。前期も3月単月で20億円のマイナス影響が出ており、繊維事業でも影響があるという。同社は原料価格の上昇を受け、緊急措置として「サーチャージ的な価格運用」の導入を決めたが、基本的には「顧客の理解を得ながら個別に協議を進めている」とコメントした。



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