ワークマンは作業服・用品を扱わない一般客向け新業態「#ワークマン女子」で、6月から路面店出店を開始し、11月までに5店出す。路面店は1号店を6月10日に千葉の南柏に、10月に盛岡南店と新潟・長岡川崎店、11月初旬に前橋吉岡店、水戸元吉田店を開設する予定。売り場面積は既存店の30~50%増の429~495平方メートル、初年度売り上げ目標は2億5000万~4億2000万円。1号店は実験店として直営で運営し、残る4店はFC店として加盟店を募集する。
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新業態は昨年10月、横浜・桜木町駅前のコレットマーレに初出店した。同店は現在も、平日の開店時にもレジ待ち行列ができる人気。3月19日に東京ソラマチに開設した2号店は、初日は2、3時間待ちで、今週も入店整理券を発行するなど盛況。女性客が9割を占め、35歳以上の地元客中心に、キャンプなどの目的買いで20代も来店している。防水ハイカットシューズ、高撥水(はっすい)のステンカラーコートやマウンテンパーカ、紫外線カット加工のリラックスワンピースなど、普段使いできる高機能商品が売れている。
今春はSCへの出店を進め、4月2日に大阪のなんばシティ、同16日に神奈川の川崎ルフロン、5月14日に東京の千住大橋駅前のポンテポルタ千住に出店し、SC店で5店とする。今後もSC店は東京・名古屋・大阪地区中心に、ターミナル駅などの駅近立地で年間5、6店を出し、数年で20店まで増やす。SC店を発信拠点として路面店の出店も加速し、同業態を10年間で400店とする計画だ。
新業態の出店を急ぐのは、既存店の駐車場の混雑解消が目的。同社はワークマンプラスの出店による認知度向上で、既存店も一般客が急増し、作業関連目当ての新規客も増え、駐車場が満車になりやすいという問題が浮上。「作業現場の行き帰りに、安全靴や軍手などの目的買いで立ち寄ることが多い既存店の顧客のために、駐車スペースの確保が必要。一般客は商品選びで滞在時間が長くなるので、既存店に来る一般客の受け入れ先として、ワークマン女子の出店を加速する」と同社。
新業態ではSC店と南柏の路面1号店は直営とし、店舗運営は代行業者に依頼。SC5店と南柏店で、路面店に必要な運営ノウハウの体系化とマニュアル作りを終え、10月以降の路面店は全てFC店とする。アパレル業界関係者などから問い合わせが多いため、今月から募集を始め、来年以降は路面のFC店を軸に店舗網拡大を加速する。