作業服・作業用品主体のFC専門店チェーンのワークマンは、10月16日に1号店を開設する女性が主対象の新業態「#ワークマン女子」の出店を全国へ拡大する。アウトドアウェアなどで強化中の女性用PBは今秋冬も立ち上がりから好調な売れ行きで、新業態の出店を望む声が多いため、店舗網の拡大を決定。作業服・作業用品を扱わない一般客向け業態として、一部SC内も含め路面店を中心に、10年で新規400店を出店する計画だ。
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ワークマンは10月10日時点で既存業態662店、一般客向けと職人や作業員向けの売り場を分けた「ワークマンプラス」業態226店、計888店の店舗網をもつ。今後は3業態ですみ分け、プラス業態と#ワークマン女子で出店を増やし、10年後に1500店体制を目指す。
具体的には、既存業態は売り上げ上位店で職人などからの支持が強い200店を残し、約460店をプラス業態に転換。一般客とプロ客が併用するプラス業態は、まだ店舗が少ない西日本を中心に10年で新規200店を出し、約900店に拡大する。プラス業態の品揃えは、客層に合わせてプロ用6割、一般向け4割で構成するのに対し、新業態では商品を一般客向けに絞り、400店舗を出店する計画。
#ワークマン女子は一般客に特化した業態とし、低価格で機能性の高いアウトドア、スポーツ、レイン関連の男女向けの商品で構成。「買いやすい価格の女性用アウトドアウェアは巨大な空白市場。男性用より規模が大きく、有力な競合もいない」と見て、一気に出店を拡大する。
今秋の1号店に続き、来春には都内のSCに出店の予定で、来春夏に向けて女性用商品を拡充中。家族需要に応えてジュニアサイズの開発も進めており、来秋までに首都圏や関西、地方主要都市のSCや路面に7店の出店を予定。22年3月期は20店、その後は年に50店ペースに出店を増やしていきたい考えだ。