ライフスタイルブランド「スオ」を運営するウィズ(神戸市)は、ヘルメットや帽子に取り付けるクールアイテムの販売を始めた。PCM(相変化物質)素材のネッククーラーが大ヒットしており、そのノウハウを生かした開発に取り組んでいる。新商品はその一環。
工事現場やゴルフなどのアウトドアシーンや、ヘルメット着用が努力義務化された自転車利用者、子供の熱中症対策グッズとして訴求する。主力のネッククーラーよりも体感温度が1~1.5度低くなるPCMを独自開発した。1時間後でも温度上昇率が低く、持続時間が長いのが特徴。ヘルメットや帽子の内側にスナップボタンで取り付けて使用する。ヘルメット向けは楕円(だえん)形のフリーサイズ(税込み5940円)と円形のS、M、Lサイズ。応援購入サービス「マクアケ」で販売した後、4月から一般販売している。自社で検証を重ね、来年に卸先に広げる計画。
同社は20年にクールアイテムの販売を始め、ハンズやロフト、ペット事業のアソボラボなどへの販売、子供服のF・O・インターナショナルなどとの共同開発などで販路が広がっている。22年6月期の売上高は14億4000万円。今期も前期比50%増を見込む。
ネッククーラーが突出して売れているが、リュック向けやペット用マットなども伸びている。PCMは世界統一基準のコスモスオーガニック認証で承認された植物由来のものを使用。社内で全ての商品を溶かして凍らせる検品工程を踏むなど、安全面にも配慮するため類似品よりも価格が高い。今後は安心安全の取り組みの発信にも注力し、ブランディングを進めていく。ブランド姿勢への共感から、Jリーグのヴィッセル神戸、ガンバ大阪では観戦グッズとして販売されている。