仏ケリング、ホワイトリボンキャンペーン

2016/11/24 06:26 更新


 国連が定めた11月25日の「女性に対する暴力撤廃国際デー」に合わせ、仏ケリング財団が「ホワイトリボン・フォー・ウィメン」キャンペーンを27日まで実施している。同財団は女性に対する暴力撲滅を活動の中心に置き、キャンペーンを12年に開始した。

 同財団代表のフランソワアンリ・ピノーケリング会長兼CEO(最高経営責任者)は、「世界各国で3人に1人の女性が暴力を経験していること、そして世界の労働力の41%が女性であることを考えると、社会、企業、性別といった区分を問わず、この問題は私たち全員に影響を与えていると言える。私たちのアンバサダーと共に、多くの人々がこの問題に立ち向かい、解決を求めて声を上げることを期待している」と述べている。

  米国人サーファーのケリー・スレーター、仏人サッカー選手のアントワーヌ・グリーズマン、中国人俳優のヤン・ヤンがアンバサダーとなり、ソーシャルメディアを介し暴力根絶を訴える。今年は同期間中に財団サイトにパートナーの六つのNGO(非政府組織)のプロジェクトが記載され、賛同するNGOに寄付金を送ることができるクラウドファンディングプラットフォームが開設されている。

 並行し、ケリング傘下「グッチ」「バレンシアガ」「ステラ・マッカートニー」「ブリオーニ」など10ブランド、世界51カ国、800カ所で、財団理事のステラ・マッカートニーがデザインしたホワイトリボン特製ブローチとステッカー23万個が配られる。(パリ=松井孝予通信員)



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