ウィゴーは3月、商品価格を引き下げた。原材料費の高騰などを受け、過去2年で一部商品を約10~20%値上げしたが、若年層の客離れにつながったため。サプライチェーンを見直し、効率化を進める。適時適品供給も徹底し、プロパー消化率を高めて利益率を確保する。
無駄な梱包(こんぽう)材をなくし、商品の色数も絞り込んだ。中心価格をトップ約1000~3000円、ボトム約2000~4000円に抑えた。原価率は上がるが、「ニーズに合わない価格で売れ残り、値引きになるよりもプロパー消化率を上げる方がいい」(園田恭輔社長)とする。
適時適品供給のため、SNSなどからの情報をもとに、若年層のニーズを分析し、商品企画に生かす。リードタイムを短縮し、店頭へ商品を投入する頻度を高める。一連の施策を「ウィーグッドプライス」と名付け、POP(店頭広告)やSNSで発信し、価格を見直したことを周知する。
「少子化で若年層の数が増えることはない。低価格・高品質な商品でリピーターを増やすことが重要だ」と考える。