米国の調査会社IDCは、19年のウェアラブル製品の世界の出荷台数は前年比89%増の3億3650万台になったと発表した。すべての製品カテゴリーが2ケタ以上伸ばしたが、中でも急拡大したのは耳装着型の製品。米アップルの「エアポッズ」に代表されるワイヤレスイヤホンは近年、急速に普及し、19年は前年比3.5倍。出荷台数全体の50.7%(前年は27.3%)を占める。これまで、ウェアラブル製品の主流だった腕時計やリストバンドなど手首装着型のシェアを奪っている。
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製品カテゴリー別に見ると、耳装着型が1億7000万台、腕時計が9240万台(前年比22.7%増)、リストバンド6940万台(37.4%増)、その他420万台(19.5%増)。衣服型は明確に分類されていないが、その他に含まれていると見られる。
企業別ではアップルが1億650万台(2.2倍)でトップ。昨秋にエアポッズの新型を投入したこともあり、大きく伸ばした。続いて中国のシャオミ4170万台(78.8%増)、韓国のサムスン3090万台(2.5倍)、中国のファーウェイ2790万台(2.4倍)、昨秋に米グーグルを傘下に持つアルファベットが買収したフィットビット1590万台(14.8%増)だった。