投資会社のW&Dインベストメントデザイン(W&DiD)は第1号の投資を実施した。15日付で、ワールド及び日本政策投資銀行(DBJ)と共同で出資・運営するW&Dデザイン投資事業有限責任組合(W&Dデザインファンド)を通じ、ユアサンクチュアリが実施した第3者割当増資の引受先となり、株式の過半を取得した。この資本提携を通じてユアサンクチュアリは、オリジナルブランド「シクラス」を日本発のグローバルブランドとして拡大する。
シクラスを中心としたセレクトショップ「ザ・シークレットクロゼット」を運営するユアサンクチュアリは、増資によって成長資金の確保、財務体質の強化や経営体制の確立を狙う。小野瀬慶子社長は「世界市場に向けたラグジュアリーブランドとして、シクラスを成長させるには知名度の向上などのブランディングに向けた投資が必要。リテール環境の整備やEC、販売促進などの課題解決をW&DiDと共同で進める」と話す。W&DiDの福本太郎社長は「日本発のブランドで、世界市場に挑むというW&DiDの理念を象徴する提携」と強調する。