ワコールは5月25日、「ビヨンド」をテーマにビジネスプレゼンテーションを開催し、今秋から展開する新ブランド「アワワコール」「ヨジョイ」と3Dスマート&トライをリブランディングした新サービス「スキャンビー」を発表した。これらの新ブランドと新サービスで、下着によって美しくなってもらうビジネスから、内面も含めた自分らしさを実現してもらうビジネスへと事業を進化させていく計画だ。
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アワワコールは多様なシーンで居心地よくいられることを提供するファッションブランド。トップ(5000~1万6000円)、ボトム(8000~1万2000円)、ワンピースなど、家や出かけるときも着られるアイテムが並ぶ。ジェンダーレス、エイジレスをコンセプトにサイズは6サイズを揃え、子供から大人まで同じデザインが楽しめる。見せブラとしても活躍しそうなカップトップは、ウイングの「シンクロブラトップ」のカップを採用し、ワコールが持つ下着のノウハウとファッション性を両立させた。クリエイティブディレクターには女性誌で活躍しトップアーティストのスタイリングも手掛ける一ツ山佳子さん、デザイナーには「サカヨリ」の坂寄順子さんを起用した。
ヨジョイは、女性のセルフケアを応援するフェムケアに特化したブランド。黄体期や月経期など女性のリズムに合わせたブラジャーやショーツ、吸水ショーツなどを揃える。ホームページでは心身の状態をセルフチェックしたり、健やかな日々に役立つ情報なども提供する。両ブランドとも9月発売で、百貨店をはじめとする卸や自社EC、期間限定イベントで販売する。
9月からサービスを開始する「スキャンビー」は、「わたしを知って、わたしになる」をキャッチコピーに、3Dボディースキャナーによる計測機能的価値だけでなく、その先の情緒的価値まで提供する。現在、3Dボディースキャナーは26店で29台を導入し、19年4月から23年4月末まで延べ約17万人が計測。計測者の7割が20~30代であることから、ターゲットをZ世代とする。3Dボディースキャナーをバージョンアップさせるほか、骨格診断やアプリと連動するなど若年層のニーズに合わせてサービスもアップデートする。