ワコールホールディングスの安原弘展社長執行役員、ワコールの伊東知康副社長執行役員らは12月2日の会見で、新ブランド戦略第1弾「ウイング」のリブランディング、サイズオーダー「デューブルベ」の「ワコールサイズオーダー」への変更を発表した。両ブランドの改革は21年春夏物から実行、21年秋冬物では全体の約30%に当たるブランド再編を本格化する予定。
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量販店販路中心に展開してきたウイングは、「生活するからだと会話するウイング」を新たなブランドコンセプトに、ボリュームゾーンの充実、販売チャネルの拡大、ブランドコミュニケーションの整備などを行う。卸売価格ベースで200億円の年商規模を25年3月期に300億円へ伸ばし、到達時のEC販売比率は30%を計画する。
18年時点ではウイングに占める3000円台のブラが49%だったが、今期は既に65%へ高まる見込みだ。特に約1500の展開店舗中、1000店舗を占めるセルフ販売店での価格対応を重視した。ブランドごとに分かれていたVMDもウイングトータルとして整備し、店舗とECとの相乗効果を高めていく。都心でのウイング独自のショップなども構想に挙がっている。
ワコールサイズオーダーは、小売価格ベースで現在の8億円を25年3月期に30億円(うちEC比率40%)へ拡大。接客アプリの簡素化で、接客時間を従来の半分となる30分へ短縮する。店舗での計測とECサイトの相互送客も強化し、展開店舗も30店から40店に増やす。