《視点》現地で買う理由

2026/10/29 06:23 更新NEW!


 日本のファッション企業の間で、台湾市場への関心が改めて高まり、進出するブランドも増えている。ただ、現地での販売には難しさもあるようだ。

 台湾で聞いたのは、現地の百貨店にとって日本の商業施設も競合相手になるという話だ。台湾の人々にとって日本は身近な旅行先であり、買い物先でもある。円安による割安感もあり、台湾で見た商品を日本で買う人も多いという。

 台北の商業施設では、日本円の値札に台湾ドルでの販売価格を示す案内が添えられていた。日本の価格も身近な比較対象なのだろう。両国を行き来する人からは、一部の日本ブランドの商品は台湾で見ると、品質に対して割高に感じるとの声も聞いた。

 台湾でブランドの認知度が高まり、日本での購買につながれば企業にとってもプラスだろう。一方、特に価格を強みにする業態では、日本との価格差が商品の魅力を左右しかねない。日本の品揃えをそのまま持ち込むだけで十分なのか。現地の暮らしや購買感覚に合った商品構成や提案の重要性を改めて感じた。

(平)



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