先日、ミセス向けレディス専門店に取材に行った時、新店の店長として20代の女性を紹介された。これまで同社では現場での販売歴10年以上で、副店長も経験した中堅やベテランに店長を任せてきた。新店長は入社8年目の販売主任ながら、「コミュニケーション力が高く、多くの顧客をもつ若手のエース的な存在。頭の回転が速く、素直で前向きで、言われたことをすぐ吸収できる。伸び盛りの時期に、早くからいろいろ経験してもらう狙いで登用した」と同社の女性営業部長。
副店長には店長経験者を配置。本社も商品供給などで積極的に連携を取り、新店長を支える体制を整えたという。「環境が人をつくる。店舗を1軒預かると、自店の商品やスタッフ、売り上げを全て把握し、責任を持つ必要があり、上や下への対応、ものの見方が変わる。経験値が上がると器が広がるもの。いいところがもっと広がるように登用した。人の配置は大事」と同部長。
「やりがいや生きがいを感じることは人生にもプラスになる。婦人服販売という女性が多い企業なので、女性が働きやすい会社にしたい。女性も若いうちから様々な経験を積んで能力を広げ、店長にとどまらずキャリアアップしてほしい」との言葉に本気を感じた。今後に注目したい。
（陽）
