《視点》閲覧性

2022/01/20 06:23 更新


 子供が小学校入学を迎える。卒園式兼用でセレモニー服をチェックしようと、百貨店のECサイトをのぞいてみた。こういうシーズン商品は、ギリギリになると品切れが多いので、早めの行動が肝心である。

 何店舗か見てみると、特集サイトやデジタルカタログを設けていたのが2店。そのほかは、関連ワードで検索しても大人用フォーマル着しか出てこない店、出てきても数型しか表示されない店と、取り組みに差があった。

 まだEC参加ブランドが少ないようで、検索して数ページにわたって関連アイテムが豊富に並ぶようなサイトはあまり見られなかった。ECに求めるのは、そうしたブランド横断での閲覧性の高さ。「しっかり選ぶには実店舗に行かねば、か」と感じた。

 すぐサイズアウトする子供服。普段使いは安価な品を購入しがちだが、セレモニー時には6ポケットも見込み、ちょっと良いものをと思う家庭は多いはず。1ブランドあたりの企画数が限られるそうした品が、多ブランドで揃うのは、やはり百貨店をおいてほかにないだろう。コロナ禍のおり、その強みをぜひオンライン上でも発揮し、晴れの日の備えをサポートしてもらえたら、心強い。ひょっとしたら、調べた時期がまだ早すぎたのかもしれないが。

(維)



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