ゴルフ人口の若年化が進み、裾野が広がっている。スポーツ用品企業のゴルフ事業は軒並み好調で「初心者専用」などターゲットを絞った業態開発も活発になってきた。
密回避、運動不足解消、ストレス発散…。まさにコロナ下に打ってつけのスポーツ。そうした利点に加えて「リアルでじっくりとコミュニケーションを楽しめること」が後押しして、若い人の流入が増えている。
かつては上司や先輩といったタテ関係で半ば強制的に始める人が多かったことから、「初心者ゴルファーの6割が3年でやめてしまう」という説もある。しかし今回のブームは「仲間といかに濃い時間を共有できるか」というのが出発点。ゴルフ用品店の関係者は「単にゴルフ人口が増えているだけでなく、〝ヨコ〟に広がっているのが好材料」と指摘する。
飲み会をはじめ様々なレジャーがコロナ以前と同様に楽しめるようになったとき、一定の離脱は起こるだろう。
しかし、ポジティブな理由で始める人が増えたことは間違いないだけに、初心者ゴルファーの定着に期待がかかる。
(藤)