外出自粛明け、梅雨の晴れ間となると、人の行く場所に出かけたくなるのは人のさが。かくいう私も6月中旬、東京・練馬区としまえんの名物のあじさい鑑賞を名目に、久しぶりに遠出した。
移動手段は、電車やバスの密環境を避け、自転車モビリティーサービス。自宅周辺に駐輪基地が増えた。電動アシストは何度乗っても感動で、最寄りの駐車ステーションまでの約8キロを30分で到着。乗り捨てできる身軽さと併せて実に快適だ。
としまえんは、幅広い年代が入園して、なかなかの混雑ぶり。その一部であるあじさい園は、青と白を中心に大玉が揃い、ちょうど見頃だった。カップルや女性同士が盛装やコスプレして撮影している風景がほほえましかった。
しかしその後、練馬に足を延ばすと、駅前は人で大混雑。快適や和みから気分が一転し、そそくさと都内から脱出した。
帰り道に焙煎(ばいせん)コーヒーショップの香ばしいにおいに引き寄せられて入店。店にはひっきりなしに客が出入りし、学生らしき若い店員との会話が弾んでいたのが、心地よかった。今は人や自然と接して味わう快適と、デジタルでのノンストレスのバランスが大事になっている。
(疋)