ワールドカップ日本開催を機に、ラグビーの試合をよく見るようになった。華麗なステップやパスをつないでのトライはもちろんだが、果敢にタックルをし、モールやラックに頭を突っ込み、チームのために体を張り続ける献身的なプレーにも心を動かされる。
ラグビーの魅力は、体格も人種もキャラクターも異なるメンバーが、それぞれの強みを生かし勝利を目指すところにあると感じる。確かに体の大きい選手が優位だが、バックスには小柄でもクレバーさや足の速さ、パスのうまさで勝負する選手もいて、多様性に富む。
先日、ある好調店を取材したところ、店長は販売スタッフの欠点に目を向けるのではなく、長所を生かして互いに補い合うチーム作りを心掛けていて、印象に残った。販売不振が続くと相手のだめなところばかりに目が向きがちだが、良いところを褒めて伸ばす方が働く意欲は増すし、店の雰囲気は良くなる。
均一さよりも多様性を強みとした組織を。店舗運営にも、ラグビーの精神を生かしてみたい。
(潤)