ネットショッピングの勢いが増し、実店舗・対面販売のあり方が問われている。そんななか、先日取材で訪れた音楽フェスと併せて開かれた屋外マーケットに、リアルならではの買い物の楽しさを感じることができた。
記者が参加したフェスは、アパレル業界でもよく耳にしていた「グリーンルームフェスティバル」。今年は5月20、21日の2日間、横浜・赤レンガ倉庫で開催された。有料チケットを持たずとも入場可能なマーケットゾーンには、ファッション企業の出店が目立った。
客が集まる店の多くは、ただ物を売るだけではなく、その日、その場でしか体験できない仕掛けを用意して来場者の興味を引いていた。例えば、目の前でTシャツにプリントしたり、スニーカーの早履き大会をしたりだ。ファッション消費の低迷が叫ばれる昨今だが、そのマーケットゾーンは非常ににぎわっていて、買い物袋を持っている人も多かった。
希少性や偶然性、そこから得られる特別感はリアルでしか味わえない要素。これらが近頃のマーケットイベント人気の理由なのかもしれない。
(友)