《視点》誰もが作り手

2017/05/31 04:00 更新


 ハンドメイド市場が活況だ。4月末に開かれた「日本ホビーショー」には同時開催の「ミンネのハンドメイドマーケット」と合わせて約20万人が来場し、手芸用品の展示販売やワークショップを楽しんだ。芸能事務所、古館プロジェクトが立ち上げた「メイク・マイ・プロジェクト」も、そうした物作り市場の広がりがきっかけという。東京・千駄ヶ谷に開設したファッション特化型の物作り施設では、誰でも服を作ることができる。

 「第三の産業革命」を提唱したクリス・アンダーソンの『メイカーズ』から約5年。世界中に広がった「ものづくり革命」は、日本で進化を続ける。最新技術を活用した個人メーカーや作った物を売買するECサイト、イベントが増え、改めてハンドメイドの良さを見直す動きにつながった。

 日本ホビー協会はハンドメイド作品を販売する新たなイベント「ハンドメイド・メイカーズ」を立ち上げ、今秋2回目を開く。昨年には世界最大のハンドメイドのマーケットプレイス「エッツィー」が日本に本格進出。誰もが作り手になれる時代、消費の形もどんどん変化している。

(佐)



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