東京・銀座の「ギンザシックス」が、インスタグラムでも人気だ。みんながこぞって写真を撮っているのが、中央吹き抜けの天井からシャンデリアのように吊るされた巨大なカボチャのオブジェ。白地に赤の水玉模様の、草間彌生氏の作品だ。
インスタグラムで「銀座」「ginza」のハッシュタグを検索すると、ブランドの商品など販促系が多く、一般消費者が撮っているのはスイーツやすしなど食事をしている様子がほとんどだ。ひと目で銀座にいるということをアピールできる写真は意外と少ない。
そこにギンザシックスのカボチャが一気に浮上。グレードが高く設定されている同施設でたとえ買えるものがなかったとしても、街来者や観光客が必ず一度は立ち寄るランドマークとして親しまれそうだ。
新しくオープンする商業施設では、フォトスポットを設けるのが一つのトレンド。しかし、ただ撮影できるスペースを設けただけでインパクトがあるものは少ない。ギンザシックスを参考に、写真を撮るだけで満足できる楽しい施設が増えそうだ。(藤)