先日、書籍以外の提案も繰り出す本屋が改装を実施し、1階にアパレル店がオープンした。その組み合わせも面白いのだが、両者の取り組みはこれから。もう一つ興味深かったのが、その本屋が地下1階に売り場を集約する改装作業の時の話だった。
改装のためボランティアスタッフを募ったところ、「予想以上の人が集まり、お客たちといっしょに店を作る楽しみが味わえた」そうだ。地域とのかかわりを強めるきっかけとしても手応えを感じていた。
アパレル商品の売れ行きが振るわないことから、小売業をはじめ、新規出店に慎重になるアパレル企業が増えた。一方で、既存店を活性化するために改装に踏み切るところは少なくないだろう。
例えば前述のように、改装をきっかけにもっとお客との距離を縮める工夫があってもいいのかもしれない。
路面店でなければ難しいなど、立地に左右される面もあるだろうが、〝愛される店〟になるための工夫・努力はこれからますます重要になるだろう。(畔)