ベトナム統計総局は、23年の実質GDP(国内総生産)成長率(推計値)を前年比5.05%と発表した。成長が継続するベトナム市場に、日本の繊維・ファッション企業が注目する。
(北川民夫)
【関連記事】VIATT出展の日本企業 成長著しいベトナムに期待 高品質で現地市場や欧米向け狙う
ベトナム経済の実質GDPは、第4四半期(10~12月)で前年同期比6.72%増だった。第1四半期(1~3月)から3四半期連続で伸び率は加速したものの、通年では23年当初の政府のGDP目標の6.5%増に届かなかった。24年については、ベトナム議会はGDPの目標を6~6.5%増としている。
ベトナム経済の通年の産業別の成長率は、農林水産業が3.83%増、製造業を含む鉱工業・建設業が3.74%増、サービス業が6.82%増だった。GDPの42.5%を占めるサービス業は、ホテル・飲食や文化・レジャーなどを中心に好調を保った。卸売り・小売りも8.82%増と高い成長率を示したが、自動車などの新車販売は停滞している。不動産も低迷が続いており、高額な支出を控える傾向だ。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!