成長続くベトナム経済 日系企業は現地アパレルに訴求

2024/01/17 12:00 更新有料会員限定


更なる経済成長が期待されている(ホーチミン市内)

 ベトナム統計総局は、23年の実質GDP(国内総生産)成長率(推計値)を前年比5.05%と発表した。成長が継続するベトナム市場に、日本の繊維・ファッション企業が注目する。

(北川民夫)

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 ベトナム経済の実質GDPは、第4四半期(10~12月)で前年同期比6.72%増だった。第1四半期(1~3月)から3四半期連続で伸び率は加速したものの、通年では23年当初の政府のGDP目標の6.5%増に届かなかった。24年については、ベトナム議会はGDPの目標を6~6.5%増としている。

 ベトナム経済の通年の産業別の成長率は、農林水産業が3.83%増、製造業を含む鉱工業・建設業が3.74%増、サービス業が6.82%増だった。GDPの42.5%を占めるサービス業は、ホテル・飲食や文化・レジャーなどを中心に好調を保った。卸売り・小売りも8.82%増と高い成長率を示したが、自動車などの新車販売は停滞している。不動産も低迷が続いており、高額な支出を控える傾向だ。

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