「ヴェットモン」デムナ・ヴァザリアがAD退任

2019/09/18 10:15 更新


 【パリ=松井孝予通信員】デザイナーのデムナ・ヴァザリアが、15年に自身が立ち上げた「ヴェットモン」(仏語で洋服という意味)のアーティスティックディレクター(AD)を退任した。この突然の退任は、パリのファッション界に大きな驚きを与えている。

 ヴァザリアは声明の中で、「ファッションが退屈でヴェットモンを立ち上げたが、意外にもファッションはすぐに変化し、多くのデザイナーたちにチャンスを広げることができた」とし、「コンセプチュアル、そしてデザインのイノベーターとしての自分の役割を終えたと感じた。ヴェットモンはクリエイティブな財産を次のチャプターへ転換できる会社へと成熟した」と退任の理由を述べた。今後は、ヴェットモンと兼任してきた「バレンシアガ」のADに専念するものとみられる。

 デムナの退任後について、弟のグラム・ヴァザリアCEO(最高経営責任者)は、「ヴェットモンにとって次の成長の時代が到来した。新プロジェクトと予期せぬ協業を近々発表する」と述べた。



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