伊バッグのガブス、世界初路面直営店

2016/11/18 06:34 更新


 輸入卸のベネレ(神戸市)は16日、同社が輸入総代理店となるイタリア製のバッグブランド「ガブス」の直営店を東京・銀座に開設した。売り場面積は約33平方㍍。同ブランドの世界初の路面店で、ブルーとイエローのアイコンカラーで演出した空間で豊富な商品を揃えた。同時に日本向けのECサイトも開設した。

 同ブランドは00年にスタートした。伊チェゼーナを拠点とするカンポマッジ&カテリーナルッキが製造し、100%イタリア製のバッグと小物雑貨を扱う。多彩なレザーとプリントしたPVC(ポリ塩化ビニル)の組み合わせで独自性を出す。ブルーのホックを付け替えると3通りの持ち方ができるトートバッグなど使い方の柔軟性と機能性を両立。世界36カ国で販売する。

 ベネレは専門店向けの卸売りを順調に伸ばし、昨年9月には福屋八丁堀店に常設売り場を開設。ほかの百貨店での催事販売も継続し、実績を上げてきた。小物雑貨は8000円前後から、バッグは2万円台から3万円台。

  主力客層は40代だが、ポップな柄で10代からシニア世代まで幅広い層を取り込み、都市部の催事では1日15個以上が売れるという。16年の売り上げは前年比30%増の1億2000万円の見込み。17年は大阪に販売拠点を開設し、東京にさらに一店を出店する予定。

ガブス銀座店

 ◆デザイナーのフランコ・ガブリエッリさん

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 銀座の出店は、私たちにとって新しい一歩となりました。来年5月はミラノに路面店をオープンします。売り上げの60%を占めるイタリアの市況は依然厳しいですが16年も前年実績を超えました。年商は10~15%増で伸びています。年間生産数は約50万ピース。今年は工場を増設しました。

  不況でも無難に陥らず、〝笑顔を引き出す魅力〟にこだわって商品開発していることが人気の要因でしょう。若い人材も積極的に登用し、アイデアあふれる物作りを目指しています。



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