リユース品の買い取り・販売のベクトル(東京)は、ファストファッションを専門に扱う「フクカオ」をメガドン・キホーテ姫路広畑店(兵庫県)1階にオープンした。ファストファッションの中古品のため300円からと安く、3000点超を揃えた。リユース店の中には利益の小さい低価格ブランドは買い取らないところもあるため珍しい。1号店がうまくいけば、多店舗化も検討する。
フクカオは、ブランド古着を980円(税込み)で買えるECサイトとして16年に立ち上げたが方針転換、今回は実店舗のみの営業にした。単価の低い商品だけに、ECだと〝送料負け〟するからだ。リアル店であれば勝機があると踏んだ。ブランドは「ユニクロ」や「ザラ」「H&M」などに絞った。原材料高騰の影響でファストファッションの価格も上がっていることから中心単価は850円に設定し、潜在需要を掘り起こす。
同社はファストファッションの商品もブランド品と区別なく買い取っており、今年3月に岡山市にオープンした古着卸売倉庫ショップ「ベクトル古着卸センター」でも扱っている。法人向けだが、消費者も購入できる店舗でもあり事業利益も出ているという。
フクカオの売り場面積は約130平方メートル。同時にオープンした同社の買い取り専門店「エコスル」に併設している。