バニッシュ・スタンダードとecビーイング 連携でウェブ接客促進

2021/01/12 06:27 更新


バニッシュ・スタンダードの小野里社長(左)とecビーイングの林社長

 バニッシュ・スタンダード(東京、小野里寧晃社長)は、同社が提供するアプリケーションサービス「スタッフスタート」と、ecビーイング(東京、林雅也社長)の運営する通販サイト構築システム「ecビーイング」との連携を開始した。各サービスで業界内でトップシェアを誇る両社の連携により、ウェブ接客の活用が一層広がりそうだ。 

 スタッフスタートは、実店舗のスタッフが自社ECにコーディネート画像をアップしたり、SNSと連携してウェブ接客を可能にするアプリ。画像やSNSからのEC経由売り上げがたどれ、インセンティブなどの評価につながるため、モチベーション向上にもつながる。サービスリリースから4年で1000以上のブランドで導入され、年間流通総額約882億円を達成している。 

 今回、ecビーインググループ内で独自開発するデジタル接客ソリューションを除き、標準連携化の独占契約を締結。サイト運営者がよりスムーズかつ容易にスタッフスタートを導入できる体制を構築した。

 自社ECにスタッフスタートの機能を最短1カ月で導入可能。ecビーイングにより構築された通販サイトへのスタッフスタート導入コストは従来の5分の1程度に抑えられ、ランニングコストも約3分の1になる。ecビーイングに発生するスタッフスタート導入費用も従来と比べ、約10分の1となる。なおecビーイングの既存のクライアントも利用できるよう開発している。

 連携の背景には、「サイト運営者からスタッフスタートを導入したいというリクエストが増えていた」(林社長)、「導入企業に、ecビーイング利用企業が多い」(小野里社長)と顧客が重複している点があり、よりスピーディーに対応したいとの共通認識があった。

 コロナ禍で実店舗への集客のハードルが高くなっている今、スタッフスタート自体の需要も上昇。この間、導入企業での利用率が3倍に伸長している。「店舗のためのECサイトでありたいというのも、連携の目的にある。店をつぶすのでなく、ブランドを伝え、雇用を守るために、サイトを活用して今のトンネルを抜けて欲しい」(小野里社長)としている。



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