専門店レディス9月の売り場観測 薄手のアウターやニット羽織りに期待

2024/09/05 14:00 更新有料会員限定


 先物買いをする客が減り、秋口から軽い羽織りとして使えるアイテムが売れている。残暑を見越して冬物のアウターは入荷を遅らせたり、代わりにニットアイテムのバリエーションを増やす店もある。柔らかいブラウンやベージュのスウェットシャツやセーター、チェック柄のテーラードジャケットなどで秋のムードを演出する。端境期の提案としてバッグやジュエリーを打ち出し、雑貨が好調な店もある。(価格はすべて税込み)

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ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店

トラッド×リラックス

 オックスフォードシャツやチェック柄のテーラードジャケットにキャップを合わせるなど、トラッドをベースに肩の力を抜いて着られるコーディネートを提案する。象徴的な40アイテムはカタログでも紹介する。定番のハイゲージセーターはⅤネックのほか、ポンチョも企画した。デザイン性の高いアイテムが多かった昨季に比べて、今年はベーシックなカットソーアイテムなども増やしている。

 例年はこの時期からファーやウールのアウターの先物買いが出始めるが、前月はトレンチコートやデニムジャケットなどの軽アウターから売れた。レザーのバッグやファインジュエリーなど、高単価な雑貨にも引き続き期待する。

ブルゾン4万6200円、スカート3万6300円「ドゥーズィエムクラス」、サンダル15万9500円「フランセスコ・ロッソ」
ポンチョ3万3000円、セーター3万5200円、パンツ2万900円「ドゥーズィエムクラス」、バッグ8万6900円「エレメ」、シューズ14万3000円「アレクサワグナー」

アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店

秋らしい素材、色合い

 シーズンテーマの「ハーモナイズド」から、色の調和に焦点を当てる。カーキのようなベージュ、ベージュのようなオフ、グレーのようなブラウンなど、色の境目があいまいなカラーのアイテムを軸に打ち出す。注目は、グレーのようなブラウンのスウェットシャツとシルバーのスカートのコーディネートだ。いずれも「厚手過ぎず、春夏になかった秋冬らしい素材感が新鮮」と動き始めている。

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