先物買いをする客が減り、秋口から軽い羽織りとして使えるアイテムが売れている。残暑を見越して冬物のアウターは入荷を遅らせたり、代わりにニットアイテムのバリエーションを増やす店もある。柔らかいブラウンやベージュのスウェットシャツやセーター、チェック柄のテーラードジャケットなどで秋のムードを演出する。端境期の提案としてバッグやジュエリーを打ち出し、雑貨が好調な店もある。(価格はすべて税込み)
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ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店
トラッド×リラックス
オックスフォードシャツやチェック柄のテーラードジャケットにキャップを合わせるなど、トラッドをベースに肩の力を抜いて着られるコーディネートを提案する。象徴的な40アイテムはカタログでも紹介する。定番のハイゲージセーターはⅤネックのほか、ポンチョも企画した。デザイン性の高いアイテムが多かった昨季に比べて、今年はベーシックなカットソーアイテムなども増やしている。
例年はこの時期からファーやウールのアウターの先物買いが出始めるが、前月はトレンチコートやデニムジャケットなどの軽アウターから売れた。レザーのバッグやファインジュエリーなど、高単価な雑貨にも引き続き期待する。
アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店
秋らしい素材、色合い
シーズンテーマの「ハーモナイズド」から、色の調和に焦点を当てる。カーキのようなベージュ、ベージュのようなオフ、グレーのようなブラウンなど、色の境目があいまいなカラーのアイテムを軸に打ち出す。注目は、グレーのようなブラウンのスウェットシャツとシルバーのスカートのコーディネートだ。いずれも「厚手過ぎず、春夏になかった秋冬らしい素材感が新鮮」と動き始めている。
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