アーバンリサーチが、サステイナビリティー(持続可能性)と感度の共存を目指した新業態「ザ・グッドランド・マーケット」を強化している。社内のデッドストック衣料のリメイクやユーズドの什器や家具を販売するもので、20年6月にECからスタート。同年12月からは3度目となる期間限定店を「アーバンリサーチ」堀江店の中に開設している。
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同業態のコンセプトは「いまのそれではなく、まだ見ぬそれを共創するマーケット」。「今までの価値観、滞留するモノのカタチ、既存のアイデアではなく、良質で新しい価値観、生まれ変わる革新的デザイン、良心的で新しいアイデアの共創」を重視している。
「会社規模の拡大、事業部や予算の細分化などの成長の中で、見過ごしてしまったり、拾いきれない価値観やリソースが眠っているのでは」という疑問から、スモールビジネスユニットを発足し、新規事業を推進することにした。
アパレルはデッドストックをデザイナーがピックアップしてリメイクしたものが中心で、取引先メーカーと国内で企画開発・生産している。過去に買い付けたが使用後に倉庫で眠っていた什器や家具類も販売している。「イエス」(富山県高岡市)と協業した木彫りの熊の置物、アーティストも交えた3者協業によるアートハンガーなどのセレクト商品もある。
期間限定店は、20年8~9月に「アーバンリサーチ・ドアーズ」南船場店に併設したキュレーションスペース「ドアーズハウス」で、11月に「アーバンリサーチ」京都店で実施した後、12月中旬からアーバンリサーチ堀江店の2階で開催している。
店頭では特に家具が人気で、20代後半から40代の客層が目立っている。20代の客層がコンセプトに関心を示す場面も目立つ。
堀江店は出だしも順調で、当面は期間限定店を継続していく予定。今後はコンセプトに共感してくれる様々なパートナーとの協業も具体化していきたい考えだ。