アーバンリサーチのライフスタイル提案型業態「アーバンリサーチ・ドアーズ」は、ブランドが強みとするワークショップをオンラインで再開した。コロナ禍で2月以来休止していたが、コト提案の再開にニーズがあると判断し、今後も体験型のイベント開催に積極的に取り組む。
11月下旬に実施したのは、これまでも好評な黒松盆栽のワークショップ。盆栽は全体の半分近い店舗でも販売している人気商品だ。当初はリアルで再開する予定だったが、新型コロナウイルス第3波の影響を考慮し、Zoomを活用しての開催に変更した。インスタグラムの公式アカウントも活用して参加者を募り、2週間前の募集にかかわらず約20人が応募した。
参加者にはワークショップ用のキットを送料無料で送り、当日は高松市の花澤明春園から講師とともに、オンラインでつながって進行した。Zoomを初めて利用する参加者もいたが、スムーズに運営でき、中には「小さい子供がいるので自宅から参加できて良かった」と言う人もいた。幅広い年代層が集まり、栃木県や鹿児島県などの遠方から参加した人もいるなど、オンラインならではの効果もあった。
12月26日に開催するお正月飾りの「松盆景」を作るオンラインワークショップは、9日に応募開始したところ、当初開催予定分は即完売。追加開催を検討している。
ワークショップをオンラインで再開し「体験型の提案の重要性を改めて実感した」(大家孝文ドアーズブランド販促シニアチーフ)。来年も同様の形でワークショップを継続するとともに、「コロナの動向に十分留意した上で、リアルでのコト提案もどこよりも早く再開したい」と考える。