UR「センスオブプレイス」 売上高100億円超へ

2019/04/03 06:29 更新


 アーバンリサーチ(大阪市)の男女向けSPA(製造小売業)業態「センスオブプレイス・バイ・アーバンリサーチ」は、前期(19年1月期)に10%増収し、売上高が97億円となった。13年春のブランドスタート時に立てた店舗数50店、売上高100億円という目標にほぼ到達した。今後も出店を進め、5年で現在の倍ぐらいの店舗数を目指す。

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 前期は既存店ベースでも前年を上回る結果となった。期末店舗数は約45店。メンズ、レディスだけでなく、アクセサリーやバッグ、靴など雑貨の提案にも意欲的で、雑貨の構成比が15%となっている。アパレルについてはレディスが7~8割を占める売れ行きだった。同ブランドは、25歳を中心ターゲットに、52週MDで商品を提案。週単位で販売データを分析し、翌週の販売計画を修正する作業が定着し、成長を実現した。ディストリビューターやスーパーバイザーなどの活躍も大きかった。ブランドスタート時は新卒から間もない人材も多かったが、人材が成長して好業績を生み出した。事業としても4年目あたりから黒字化している。

 今期も出店は積極化していく考えで、今のところ5店の新規出店と、既存店のリニューアルを計画している。錦糸町や浦添、沼津、松戸などの出店が決まっている。現状は郊外よりも都心の店舗が好調で、まだ未進出の地方中核都市があることから、国内はまだまだ出店余地があるとみている。

 中心価格はボトム4900、5900円、トップ3900、4900円、アウター9900円。平均客単価は4000~4500円。ビジネスモデルとして客数が多いのが特徴だが、今期は店舗やスタッフのブログを活用した発信を強めるとともに、接客力にも磨きをかけて、支持を増やしていく考えだ。

 都心と郊外で同一のMDを展開しているが、客層が異なる場合もある。立地に応じた柔軟な対応も検討していく。

主力店の一つになる心斎橋店。心斎橋筋沿いでインバウンド需要も多い


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