「ユニバーサルオーバーオール」がしじみ漁師と協業、廃棄されるかっぱを再生

2022/10/14 06:28 更新


道の駅やホテルでの販売を計画

 カジュアルウェアメーカーのドリームワークス(東京)はライセンス契約する米ワークウェアブランド「ユニバーサルオーバーオール」で、北海道網走湖でしじみ漁を営む嶋田漁業部のオリジナルブランド「A-BASHIRI FISHERMAN」(ア・バシリフィッシャーマン)と協業し、23年2月ごろにバッグ類を発売する。嶋田漁業部と同社が所属する西網走漁業協同組合が、着古して廃棄されるかっぱを回収し、バッグやポーチに再生して販売する。

 ブランド名はダブルネームで表記する。生産はドリームワークスとユニバーサルオーバーオールでサブライセンス契約する革小物雑貨メーカー・卸の城屋(大阪市)が手掛ける。

 小銭入れ(本体1800円)やトートバッグ類(6000円)などを出す。販路はユニバーサルオーバーオール直営店とオンラインストアを軸に、北海道オホーツク地域の観光地の売店、道の駅、ホテルなどを計画する。

 ドリームワークスは、18年から農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」で東京農大などと連携してきた。就農人口増に貢献しようと、20年には北海道北見市でファッションショーを開いた。また、22年に網走湖でイベントを初開催した。これを機に今回の取り組みが始まった。同社は「SDGs(持続可能な開発目標)の一環としてこうした取り組みを積極的に進めたい」(奥山哲朗常務)考えだ。

 嶋田漁業部の代表、嶋田一生さんは「しじみ漁はサステイナブル(持続可能)な取り組み。また漁師の仕事を格好よく世に広めたい」と、今回の協業を機にア・バシリフィッシャーマンのブランド化に注力したい考えだ。

嶋田漁業部代表の嶋田一生さん

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