ユニクロ×松竹歌舞伎プロジェクト

2015/03/23 15:54 更新


 【パリ=松井孝予通信員】ユニクロのパリ、ル・マレ店で19日、「松竹歌舞伎×ユニクロ・プロジェクト」が幕を開けた。ユニクロは松竹と一体となり、UTクリエイティブディレクターのNIGO氏によるコレクションを通し、日本の伝統芸能歌舞伎を現代のポップカルチャーとして世界に発信していく。アンバサダーが市川猿之助氏。

 ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は繊研新聞社の取材に対し、「フランスのファッションの中心地にあるル・マレ店は、日本とフランスの文化発信のクロスロードであり、古いものと新しいものを融合させた建物で、歌舞伎の上演にぴったり。ここで歌舞伎を知って楽しんでいただき、日本で歌舞伎を鑑賞したいと思っていただければ」と期待を示した。

 同店舗内に舞台が設置され、つかの間ながらも本格的な歌舞伎小屋ル・マレ座となった。今回Tシャツに商品化された、猿之助氏を表す紋「三つ猿」の「首抜き」と呼ばれる衣装の演目「お祭り」が披露され、招待客らを日本伝統芸能の世界に誘った。猿之助氏は「歌舞伎を通じて日本人の持つ美意識のすばらしさに触れていただきたい」と語り、歌舞伎を「時代の最先端」と表現した。

ユニクロ歌舞伎

 同コレクションは、パリを皮切りに20日から順次世界で販売、日本発売の26日には銀座店で猿之助氏から先着100人にオリジナル手ぬぐいがプレゼントされる。



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