ユニクロ サンジェルマンに出店

2016/11/08 05:55 更新



 【パリ=松井孝予通信員】ユニクロはパリ6区の商業施設ル・マルシェ・サンジェルマンに4日、左岸では3店目となるサンジェルマン・デプレ店を開設した。歴史的建造物に指定された旧食品市場で、数年前から一角を残し再開発が進み、同店の他にアップルストア、ネスプレッソ、マークス&スペンサーを迎え、今秋に開業した。

 同店は、パリとパリ郊外の既存8店の中で最小の売り場面積500平方㍍。ウィメンズ、メンズの代表的な商品に絞り込んだ。コンセプトストアとスタンダード店の間に位置づけた地域密着型店を目指し、そのための新サービスとしてサンジェルマンのことが何でも分かる「シティーガイド」を打ち出した。

  パリのビストロの革命児として、人気レストランを展開するイブ・カンドゥボルドシェフが初代アンバサダーとなり、店内中央に設置したタブレットで彼の6区おすすめアドレスを検索できる。ガイドはシーズンごとにアンバサダーを替え、コンテンツを更新する。このほか、コンシェルジュ、クローク、デリバリー(パリ市内4・90 ユーロ /4時間以内の配達)の仏ユニクロ初のサービスも揃え、感情認識ヒューマノイドロボット「ペッパー」が案内係を務める。

 開店初日は雨にもかかわらず、約200人が並んだ。柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は、「学生の頃、パリと言えばサンジェルマン。ここに出店したかった」と喜びを表した。人気商品はカシミヤセーター、ウルトラライトとシームレスのダウン。ユニクロ既存店で購入していたサンジェルマン周辺の客が多かった。

柳井正会長兼社長と今井彩加店長


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