ユニクロのリサイクルダウン 東レが全自動設備を開発

2020/10/07 06:25 更新


製品を投入すると、ダウンの分離、袋詰めまで自動で完結

 ユニクロが、リサイクルダウンジャケットを11月から販売すると発表した。全国のユニクロの店頭で昨年9月から回収した製品62万着を再生し、今回、初めて商品化する。

 世界的に見ても珍しい大規模なリサイクルプロジェクトを支えるのは、東レが開発した全自動の一貫回収装置だ。

 ユニクロ向け商品を担当する東レのGO事業部、設備関連の幅広い知見を持つエンジニアリング開発センター、生産技術を担う繊維加工技術部が連携し、これまで世の中になかった機械を生み出した。

 瀬田工場(滋賀県大津市)で今年春に稼働した当初は生産量が伸び悩んだが、メーカーらしい努力を積み重ねてボトルネックを一つひとつ取り払い、2カ月後には当初の4倍近い月約8万着をこなすまで生産効率を飛躍的に向上させた。

 当面、月10万着を目標にさらに向上させる構え。環境配慮だけでなく経済性も追求し、真に〝持続可能〟な取り組みへと進化させる。



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