ジョナサン・アンダーソンに聞く、ユニクロと組む理由

2018/04/12 04:30 更新


 ユニクロとの協業商品の発売を前に来日したジョナサン・アンダーソンさんにユニクロと協業する意味について聞いた。

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 ユニクロとの協業は、グローバルなプロジェクトということもあるけれど、何より僕自身がファッションの民主化の流れを信じているから。自分のブランドは小さいけれど、とても高い商品もある。でも本来、服は排他的なものではなくて、誰でも手にできる包括的な存在であるべき。

 そもそも頭からつま先まで同じブランドだと、自分の個性が見えなくなる。一方、ユニクロは他のブランドと自由にミックスして着ることが前提のブランド。自分も含め誰もが着るブランドでそのことが素晴らしい。高級ブランドのデザインの仕事はやるけどユニクロとは組まないという考えは僕にはないよ。

 協業商品のデザインは自分のブランドをデザインする時と同じくらい一生懸命考えた。自分にはなくて、相手にある情報を互いに交換することになるし、これまでと違うものの見方を得ることができる。そういう収穫を得られることも協業する上ですごく大事なことだと思う。

(柏木均之)




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