アンダーアーマー創業者に聞く、強みは?

2015/09/11 06:01 更新


 「私たちの製品が素晴らしいのは、アスリートのことを熟知しているからだ」と話すのは、「アンダーアーマー」の創設者であり、会長兼CEO(最高経営責任者)のケビン・プランク氏。NBA(米プロバスケットボールリーグ)の人気選手、ステファン・カリーと共同製作した新作シューズの発表イベントのため来日し、ブランドの強みをこう強調した。

 コンプレッションウエアの先駆的なブランドであるアンダーアーマーは96年に創業し、この20年足らずで急成長を遂げた。14年12月期の売上高は30億㌦を突破し、今期は前期比25%増の38億4000万㌦(約4620億円)となる見通し。日本はアメリカに次ぐ市場で、ドーム(東京、安田秀一社長)が総代理店契約を結んでいる。

 飛躍の要因についてプランク会長は、「毎日心掛けているのは、優れた製品を作ることと、製品に込められたストーリーを最高のサービスで伝えること。そして会社のスタッフとサポートするアスリートとで最高のチームを作ること。これらがかみ合い、ブランディングにつながっている」とする。

 フットウエア事業には06年に参入した。ベースボールスパイク、トレーニングシューズ、ランニングシューズ、フットボールスパイクと品目を増やし、バスケットボールシューズは10年から手掛けている。現在フットウエアの売り上げ構成比は20・5%(15年1~6月)と、競合のスポーツブランドに比べるとその比率は低いが、増収率ではアパレルが前年同期比21・8%増なのに対し、フットウエアが同40・7%増で、成長性が最も高い事業となっている。

 今回PRした「UAカリー2」は、強い衝撃は力強く、弱い衝撃は優しく受け止める独自のクッショニングシステムをミッドソール全面に搭載しているのが特徴。直営店6店と公式オンラインストアで7日に発売し、ECは販売開始30分でほぼ完売。直営店も発売初日に各店で30人前後が列を作り、ほぼ完売したという。

UAカリー2
UAカリー2

 



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