UA原宿本店リニューアルの狙いとは?(柏木均之)

2017/09/06 21:38 更新


柏木です。

夜分遅くに失礼致します。

原宿に出かけていました。

ユナイテッドアローズが原宿本店をリニューアルオープンした話を取材するためです。

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ユナイテッドアローズは、ビームス、シップスに並ぶ、セレクトショップの「御三家」(なんて言い方、いまどき知っている人はどれだけいるのかわかりませんが)の一角を成す老舗です。

原宿本店は、1992年にオープンした、同社のお店の中でも、もっとも長い歴史を持つ路面店で、旗艦店です。今や、ユナイテッドアローズは商業施設にもお店がたくさんあって、そっちのほうがなじみがある人のほうが多いと思います。

それはともかく、今回、原宿本店をリニューアルしたのは、ユナイテッドアローズが、原宿と言う街で、あらためて自社の店が放つ存在感を高めることのようです。

実のところ、ユナイテッドアローズは昨年の9月に六本木ヒルズにあったメンズとウィメンズの店を統合し、新しい旗艦店としてリニューアルオープンしています。そこで、記者として、個人的にも、「では、最初の旗艦店、原宿はどうなるんだろう」と思っていたのですが、今回、原宿本店がリニューアルしたことで、そのことについて聞く機会に恵まれました。

ざっと、原宿店の歴史を振り返っておくと、92年の開店当初はメンズ、ウィメンズの両方を品揃えする旗艦店だったが、03年にメンズ館となり、ウィメンズはその向い側に別館をオープンし、2館体制で運営してきた。その後、メンズ館は、若い客層を狙った「ユナイテッドアローズ&サンズ」を売るようになり、ウィメンズ館も女性客のライフスタイルの変化に合わせて何度かリニューアルを行ってきた、という経緯です。

今回のリニューアルでは、これまで分かれていたメンズとウィメンズを再び統合し、1つの館で売ることにしたました。目指すのは、「1つのユナイテッドアローズ」を原宿で表現すること。創業直後から存在する旗艦店に、もう一回、1つ屋根の下で老若、性別を問わず、ファッションを愛好する客層を惹きつける商品をメンズ、ウィメンズ問わず、がっつりと集めたそうです。

詳細は紙面を見て頂きたいのですが、今回のリニューアルでは、ウィメンズを再び品揃えに加えただけではなく、各フロアに新進のアーティストの手による作品も置かれ、雑貨や古着を売るポップアップイベントも行ったり、「本物とニューエイジ」が同じ場所に常に集まる、独自の演出も計画しているそうです。

生まれ変わったユナイテッドアローズ原宿本店が目指すものとは。8日付の繊研新聞で詳しくリポート致します。

機会があれば、是非、ご一読ください。

では、また。

3階のドレスフロア。本物とニューエイジが同居する空間を演出するため、新進アーティストの作品を内装に使っている  




かしわぎ・まさゆき 編集部記者。92年入社、大阪支社で商社など川上分野とアジアを長年取材。02年に東京本社転勤、現在、セレクトショップや外資系チェーン店などを担当。統計資料なども司るデータ番長。大阪府出身。



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