鶴屋百貨店運営のニューズ 15周年で初の大改装

2017/04/11 06:31 更新


 鶴屋百貨店(熊本市)が運営する商業施設のニューズは、2月下旬に改装して順調に客数、売り上げを伸ばしている。6日に開業15周年を迎えた同施設として過去最大級の改装で、27日に近隣に開業予定の商業施設ココサに備えたもの。改装前に実施した顧客ニーズ調査に沿って、「直接の売り上げを取りにいくというより客数を増やし、館内滞留時間を延ばす施設環境整備に力を入れた」(山田達也ニューズ館店長)。投資額は約2億5000万円。

 新規導入したのはレディスの「グレディブリリアン」と、品揃えの約2割をレディスに割いた低価格スーツの「スーツセレクト」の2店で、既存5店を改装した。施設面ではレストスペースを倍増し、フリーWiーFiも整備して待ち合わせなどのニーズに対応、2階化粧室には要望の多かった授乳室やミルク給湯器を新設した。また、男性化粧室にもオムツ交換台を設置した。

 改装後の3月は、昨年実施した催事販売を除外した比較でレジ客数が前年同月比4・3%増、客単価も若干上昇して売り上げは6・7%増となった。既存店も「ユナイテッドアローズ・グリーンレーベルリラクシング」や「アダム・エ・ロペ」「テチチ」「フランフラン」などが2ケタ増と好調だった。

 ニューズは、鶴屋本館向かいの熊日会館地下1階~地上2階に入居、売り場面積は約7000平方メートル、37店で構成する。17年2月期の売上高は、昨年4月が熊本地震のために33%減となりながら5~8月は2ケタ増と回復、通期では前期比4・3%増と過去最高の売上高を確保している。


ベンチを木目調に変更し、植栽も加えて落ち着いた空間に(地下1階) 


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