トライアルホールディングス、6月期2割増収 アパレルを再拡大

2024/08/15 06:26 更新


亀田社長

 スーパーセンターのトライアルホールディングス(福岡市)はアパレルを再拡大する。24年6月期でアパレルの売り上げが210億300万円(前期比21.7%増)となったことを受けたもので、「少しずつ広げていきたい」(亀田晃一社長)とした。

 同社は郊外立地で衣食住が揃う4000平方メートル規模のスーパーセンター「トライアル」を中心に、8000平方メートル規模の大型店、1400平方メートルや1000平方メートルの小型店を運営しており、全国に323店を構える。

 価格への感度を高める消費者に受け入れられ、既存店売り上げが拡大、デジタルの活用による効率的な運営もあり、6月期連結は売上高7179億円(9.9%増)、営業利益191億円(37.2%増)に達した。

 この間「縮小する中でもがいてきた」アパレルは、流通小売事業売上高の2.9%となっているが、「単品ベースでヒット商品が出始めた」ことで増収となった。フリースやTシャツなどが売れ、3D技術を活用してシルエットとはき心地を追求した〝よろこ美レギンスパンツ〟(税込み998円)は24年春夏物で17万本を超えたという。引き続き取引先との共同開発を進め、商品力を高める。

 今期の連結業績は売上高8088億円(12.7%増)、営業利益229億円(20.0%増)と引き続き成長を見込む。「出店を再加速する勝負の年」として、居抜きよりも新設を重視したスーパーセンターを中心にした27店の出店で押し上げる。日常生活に応えるアパレルも拡大を目指す。



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