豊島「フードテキスタイル」10周年 50の食材で500色を表現

2025/05/22 06:27 更新NEW!


未活用食材を原料にしたコスメ

 未活用食材を染料として再利用する豊島の「フードテキスタイル」が、今年で10周年を迎えた。未活用食材を化粧品原料にするなど新しい広がりも見せている。

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 フードテキスタイルは豊島と、色の原料を提供する食品関連企業、染色した生地で商品を販売する協業先の3社から成り立つ。

 規格外となった食材やカット野菜の切れ端、コーヒーかすなどを食品関連企業や農園から買い取り、食材に含まれる成分を抽出して染料にする。その染料で染めた糸や生地を使い、製品にしている。パートナー企業としてカゴメやコメダ、キユーピーグループのグリーンメッセージなどが参画している。

 現在は50の食材で、500色の表現が可能。桜、抹茶、コーヒー、ルイボスなどがアパレル商品と相性が良く人気だ。特に淡い青色の赤カブは、食材と色のギャップも好評だという。天然繊維だけでなく、合繊にも対応する。

 未活用食材を化粧品原料にする取り組みは1月の総合展で披露し、引き合いが数社からあった。ハンドクリームやミストなどを企画・開発し、採用の拡大に期待を寄せる。

 「ライフスタイル提案商社として、テキスタイルだけでなく様々な形でより多くの人の目に触れることで発展していきたい」考えだ。



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