東レ、日本バイリーンの株式売却 取引、人材交流は継続

2025/11/17 06:25 更新NEW!


 東レは資本参加している日本バイリーンの保有株式全てを独フロイデンベルグに売却する。売却額は約170億円で、税引後売却益約60億円を26年3月期決算に計上する。

 今年6月、日本バイリーンの親会社で株式の75%を保有するフロイデンベルグから、合弁契約に規定されたコールオプション(買い取り権)の行使通知を受け、両社間で協議した結果、応諾を決めた。株式売買契約は12月締結予定。

 「これまでの取引関係、パートナーシップ、人材交流は継続する」(首藤和彦代表取締役副社長執行役員)とし、不織布向け原綿販売、カーマット事業など、開発含め取り組みを続ける方針。

 東レとフロイデンベルグは15年に共同で、当時上場していた日本バイリーンを株式公開買い付けで買収した。その際、東レはファイバーの供給・開発を通じて日本バイリーンを支援し、「国内における戦略的パートナーとして人事戦略や労働衛生・安全・環境、IT戦略等の助言を行う」としていた。



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