東レ 多様な機能を付与できる「ライトフィックスD」を開発

2024/10/30 17:00 更新


組織の組み合わせで多層構造設計にした「ライトフィックスD」

 東レは、用途に応じて軽量性や通気性などの機能を付与できる「ライトフィックスD」を開発した。特殊仮撚りストレッチ素材「ライトフィックス」の上位ブランドとして、27年度には100万メートルの販売を計画する。

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 同社独自の高捲縮(けんしゅく)糸と差別化原糸との組み合わせや、重ね織りといった組織のアレンジによる多層構造を持つ。組織の組み合わせ次第で軽さや物性、通気性など用途に合わせた機能を付与できる。例えば凹凸のある多層構造に設計するとボリューム感が付与でき、春夏素材向けで求められる肌離れ性や吸水速乾性、高通気性を持たせられる。フラットで高密度な構造にするとコンパクトな質感と軽さを実現できる。20年ごろから試験的に販売しており、顧客からの要望を受けてブランド化した。

 ユニフォーム業界では近年、身体的なストレスを軽減するための軽量化や、長引く酷暑への対策といった作業中の着用快適性へのニーズが高まっている。ワーキングやオフィス、病院・介護施設などのユニフォーム向けを中心に、学生服やスポーツ・アウトドア、カジュアル用途など幅広く展開していく。



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