東急プラザ銀座3月31日開業

2016/03/29 05:55 更新


 東急不動産は31日、東京・銀座5丁目の数寄屋橋交差点沿いに新大型商業施設「東急プラザ銀座」(東急不動産SCマネジメント運営)を開業する。「クリエーティブ・ジャパン」をコンセプトに、新業態38店を含め、主に「30代の大人の男女」を対象とした国内外の上質、高感度なファッション・雑貨、飲食店など125店を揃える。

 インバウンド(訪日外国人)需要も狙い、消費免税手続き代行一括カウンターを設置するほか、都内最大の空港型市中免税店「ロッテ免税店銀座」(地上8~9階)を入れる。開業初年度(17年3月期)の年間来館者数は1000万人(うちインバウンドで15~20%)を見込み、売上高330億円(うちロッテ免税店150億円)を計画する。

 総事業費は簿価で約1800億円。施設は地下5階~地上11階と屋上で、店舗は地下2階~地上11階と屋上の一部に入る。延べ床面積は約5万平方㍍、店舗面積は約2万1780平方㍍。

 地下階(計28店)は「ギンザマルシェ」とし、東京メトロ銀座駅に直結する地下2階は新業態を中心としたベーカリーやカフェ、飲食店とジュンのフード・生活雑貨・ファッション「サロン・アダム・エ・ロペ」、地下1階は「タリーズコーヒー」のバールスタイルの新業態や、生活・服飾雑貨店で構成する。

 地上1~2階は「バリー」「エンポリオ・アルマーニ」「ストラスブルゴ」などファッションの旗艦店、1~3階に三菱電機のカフェ併設の体験型ギャラリー・イベントスペースを入れる。3~5階はファッション・雑貨店中心、6~7階は「日本を世界に発信」する「ファインド・ジャパン・マーケット」とし、6階は東京・下町や京都などの雑貨店、通販サイト「藤巻百貨店」の実店舗1号店、7階は東急ハンズの新業態「ハンズエキスポ」などが出店する。10~11階は20店の飲食店が入る。

 「お客が快適に買い物し、くつろげる」ようにするため、物販フロアの大半にカフェを配置するほか、6階にはラウンジ、約660平方㍍の屋上には約160席の休憩スペースを設けた。館内随所に日本の職人技で切子を表現したアートワークを取り入れ、「日本の美意識」を訴求する。1階には来街者に銀座の情報を案内するインフォメーションセンターを設置、隣接する数寄屋橋公園を再整備するなど地域活性化策も積極的に進める。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事