東スタ、スタイリスト起用でEC発の新ブランド

2017/03/22 06:30 更新


 東京スタイルは28日、婦人服の新ブランド「トウキョウ・スタイリスト・ザ・ワン・エディション」の販売を始める。ディレクターにスタイリストの小山田早織氏を起用。

 自社サイトでのECのみで販売し、百貨店やファッションビルでの期間限定店で実績を積む。中期的には3、4店の常設店を構え、売上高10億円を目指す。

 「ありのままに」をコンセプトに、現在29歳の小山田氏が自身のライフスタイルを重ねながら等身大のリアルクローズを提案する。同世代の20~30代を意識するが、ターゲットは年齢で区切らない。「きれいになることを諦めない女性を応援したい」という。

 商品はトレンドを加味したベーシックなアイテムのレギュラーライン6割と、デイリーに着られるスポーツウェアのアスレジャーライン4割で構成。「生活の中にヨガのある女性が多く、アスレジャーラインは必然」とする。

 17年春夏物は4、5月の投入分で約50型作った。今後も1カ月ごとに約25型の新作を出す。レギュラーラインのコート1万8000~2万5000円、ドレス1万3000~1万8000円、ブラウス8900~1万7000円、スカート1万2000~1万7000円。アスレジャーラインはブルゾン1万1000~1万4000円、ニット7900~1万3000円、カットソー4900~1万1000円、パンツ8900~1万3000円。

 同社は従来、百貨店販路でのキャリア・ミセスゾーンを強みとしてきたが、「従来とは違うアプローチでブランディングする必要がある」(久保田寛社長)と判断し、SNS(交流サイト)を通して消費者と接点を持つ小山田氏との協業に至った。同ブランドでもインスタグラムの公式アカウントを作った。今後も認知向上のため、SNSを活用しネットでの発信に力を入れる。

 同社は近年、EC販売を強化しており、同ブランドもその一環。既存ブランドのECは2ケタ増ペースで伸長しており、EC化率を前期(17年2月期)の12%から今期中には16%に引き上げる考えだ。

左からレギュラーライン、小山田氏、アスレジャーライン




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