トウキョウベース(東京、谷正人代表取締役CEO=最高経営責任者)は12月1日、メンズ・レディスのオリジナルコンテンポラリーカジュアルブランド「パブリックトウキョウ」(PT)の旗艦店を東京・明治通りにオープンする。初の路面店。1階がレディス、2階がメンズで店舗面積は最大の約396平方メートル。新たな路面店限定の商品ラインやプロジェクトを用意した。接客力のある優秀な店長・販売員を配置し、客単価は既存店を上回る3万5000~4万円を狙う。将来的に年間売上高5億円を目指す。
(友森克樹)
PTは18年9月に商品全て日本製のカジュアルブランドとしてスタート。21年8月末時点の店舗数は国内外14店(うちEC2店)で、前年同期と同数。21年3~8月の売上高は12億9300万円(前年同期比68.1%増)、20年3~8月の売上高7億6952万円(0.2%増)とコロナ下も成長を続けている。中心客層は20代半ば~後半で、客単価は約3万円。
好調を背景に、都心の一等地へ攻めの出店を決めた。場所は、5月にオープンしたモードテイストのオリジナルブランド「ユナイテッドトウキョウ」の路面旗艦店の隣。両店で競いつつ、相乗効果も狙う。
路面店限定商品として、高級素材を使用した商品を手頃な価格帯で揃える「プレミアムライン」や再生がテーマの「リ・パブリックプロジェクト」などを開始した。前者はイタリアのマニファットゥーラ・テッシーレ・リサリティのカシミヤを使用したレディスのコート(6万6000円)やメンズのセットアップ(ジャケット8万8000円、パンツ3万8500円)などを、後者は日本産のアコヤ真珠のバロックパールネックレス2型(2万9700円、1万9800円)などを第1弾として販売している。
PTの1号店で店長を務めた小林陽平PT事業部MD・営業マネージャーは、「憧れの一等地への出店で身が引き締まる。日本全国、世界中の人に知ってもらい、顧客様のためになる店にしたい」という。