伊勢丹新宿本店は春物の本格立ち上がりに合わせ、催事を行っている。2階のトーキョー解放区は、売り場の創設5周年を記念し、イベント「ファッション・ラブ・ミュージアム」を開催。
これまで組んできた延べ735のブランドやクリエイターから、40ブランドを集め、ファッションの楽しさを伝えている。14日まで。
「ものを売るだけでなく、デザイナーの思いを届けたい」と、商品1点ずつにポラロイド写真やメッセージをつけている。「マラミュート」と「ユキフジサワ」の協業トップ(4万6000円から)や、「ケイタマルヤマ」と「ドレスキャンプ」の協業ドレス(13万円)など協業商品も豊富だ。
「ファッション本来の楽しさを伝える場として、解放区が求められている」と寺澤真理バイヤー。今後は「より幅広い層に伝わるよう、伝え方やテーマ設定にいっそう磨きをかける」。
2階の「トーキョー・ハイライト」では、ビンテージとアートに焦点を当てた催事を開催。ビンテージ店「ハグレ」「フロル」、リメイクの「マリオン」などの商品とアーティストと組んで作ったアイテムを揃える。各店の告知により、初日朝から多くの客が詰め掛けた。
「1点物やアートによって、若い客層を取っていきたい。実際、普段は伊勢丹に来ていない層が来店している」(担当バイヤー)と、手応えをつかんでいる。