9月8日、東海地区で大雨が発生した。中でも愛知県、岐阜県では1時間に100ミリを超える雨が降り、名古屋市では1時間の降水量が観測史上1位を記録した。結果的に被害は限定的だったものの、鉄道がストップし、気象庁が愛知県と岐阜県を流れる庄内川にレベル5氾濫(はんらん)特別警報を発表するなど、緊張に包まれた。8日は夕方からJRや名鉄、近鉄、地下鉄などほとんどの鉄道が運転を見合わせた。帰宅ラッシュに重なったこともあり、多くの帰宅困難者が発生した。
名古屋市内の百貨店は、一部で漏水なども発生したものの大きな被害はなく、閉店時刻は繰り下げず通常通り営業した。閉店後、帰宅困難な従業員のために休憩室を開放した。名古屋駅に直結するJR名古屋高島屋では来店客にも店内の休憩スペースを提供した。名古屋駅前の地下街、ユニモールでも一部で漏水はあったが、大きな影響はなかった。
クロスプラスは従業員の安全確保のため、帰宅困難者に対して会社での一時待機を推奨した。待機者には災害時用に備蓄していた食料が配られた。岐阜県海津市に2カ所を構える物流センターには大きな被害はなかった。
瀧定では帰宅困難者8人が会社で一夜を過ごした。また、本社の地下一室で軽い雨漏りも発生した。
モリリンも、電車が動かないため夜遅くまで会社にとどまる社員が多数いた。会社に被害はないが、9日も天候が不安定のため、社員にはテレワークや帰宅など早めの判断を促した。
タキヒヨーと豊島は、会社としての被害はなかった。
マルスギ捺染(名古屋市)は工場も従業員も大きな被害はなく、9日も通常営業した。
愛知県一宮市の産地企業にも大きな影響はなかった。ソトーは工場、従業員に大きな被害はなかった。中伝毛織も会社の被害はなく、9日も通常営業し、出勤できなかった従業員もいなかった。宮田毛織工業も大きな影響はなく、中隆毛織は雨漏りが一部発生しているものの、大きな影響はなかった。
岐阜県も大雨だったものの、大きな被害は確認されていない。サンラリーグループ(岐阜市)は大きな影響はなく、帰宅困難者も出なかった。縫製工場のオールウィン(岐阜県関市)とサンワーク(岐阜市)も被害はなかった。