マッテオ・タンブリーニ氏
【ミラノ＝高橋恵通信員】「トッズ」は「ボッテガ・ヴェネタ」でレディ・トゥ・ウェアのヘッドデザイナーを務めてきたマッテオ・タンブリーニをメンズとレディスの新クリエイティブディレクターに起用した。
来年2月開催のミラノ・ファッションウィークの24～25年秋冬レディスコレクションでデビューを飾る。同ポストは、9月にヴァルター・キアッポーニが退任してから空席となっていた。
タンブリーニは82年、伊マルケ州ウルビーノ生まれの41歳。ファッションとデザインを学んだ後、00年にファッション業界に入った。「エミリオ・プッチ」「スキャパレリ」「ロシャス」などでレディスウェアの経験を積み、17年にボッテガ・ヴェネタのデザインチームに加わり、トーマス・マイヤー、ダニエル・リー、マチュー・ブレイジーと仕事をしてきた。キアッポーニと同僚だった時期もある。
「トッズという私の原点と思い出に深いつながりのあるブランドの一員となることを光栄に思い、感激している。同ブランドの価値観、そして私がこれまで貫いてきた高い品質とスタイルの絶え間ない追求の中に身を置き、貢献できることを楽しみにしている」とタンブリーニは語っている。
トッズ・グループのディエゴ・デッラ・ヴァッレ社長兼CEO（最高経営責任者）は「タンブリーニは才能あるクリエイターだ。高い品質とイタリアのライフスタイルに対する彼のモダンなビジョンは、私たちのブランドに必ずや付加価値をもたらすだろう」と期待を込めた。
